ペットを飼うという事。

動物関連の専門学校を卒業し、ペットホテル勤務経験ありの平成生まれが皆さんに伝えたい事。

しつけを始める前に心掛けること

前回マナーについての記事中に『しつけをしましょう。』と
何度か書きました。そのしつけの方法を教えてくれよ!っていう感じですよね。

今回はしつけの前段階について書かせていただきたいと思います。

しつけをする上で一番大事なこと

飼い主が良いリーダーになること』です。
以前に書きましたが犬は群れで行動をする動物なのでリーダーを求めています。
犬はリーダーが不在だと不安になりますし、混乱もします。
そのような場合は犬自身がリーダーになろうとします。
犬の順位を一番下に!』という事ではありません。一番上にしてはいけないという事です。
その為に必要なのが飼い主と犬との関係性です。
では関係性とは何なのか?
※以前書いたことと被ることがあると思いますがご了承ください。

  1. 正しい知識(犬という動物・犬種特性を知ること)

  2. 正しいコミュニケーション

  3. 問題行動の予防(適切な社会化としつけを行うこと)

  4. 犬の健康と犬の幸せの為に(飼い主としての責任を持つこと)

以上の4つが犬と良い関係を築く上で重要なことになります。

良いリーダーになるには?

リーダーの条件とは

公平・やさしさ・威厳
犬は人の感情を感じ取ると言われているのでリーダーが不安そうにしていたり
頼りなかったり、理不尽だと犬も混乱します。
※この条件をしつけの際には頭に入れておきましょう。

また犬には【運動・規律・愛情】の3つを満たしてあげることで犬の心を安心させることができます。
ですが陥りやすい落とし穴があります。
それは非常に少ない規律とさらに少ない運動量の中で多くの愛情を与えることです。
この3つをバランスよく与えなければいけません。

犬の理解力は2~3歳の幼児程度と言われています。
あいまいなことは理解できませんし、集中力も長くありません。
なので家族でルールを決めておきましょう。
一人一人が接し方が違うと混乱してしまいますので犬を飼う前に決めておいた方が良いでしょう。

アルファシンドローム

皆さんこの言葉ご存知ですか?
飼い主が良いリーダー(アルファ)になれなかったために
犬が様々問題行動をとるようになった状態をアルファシンドロームと言います。
これは飼い主と犬の関係などが原因となると言われています。

問題行動といっても様々なことが影響しています。
なのでしつけ教室に行ってトレーナーのいう事は聞くけれど飼い主のいう事を聞かないというのは
飼い主の態度や犬への接し方が関係してくるのでそこから変えていかなくてはなりません。
犬を変えたいのならまずは飼い主が変わりましょう。
自分は何も変わらず犬だけ変えようというのは無理です。

今、犬の問題行動に困っている方、何度もしつけ教室に行っても治らない方
犬との関係を見直してみてはいかがでしょうか?