犬の社会化期ってなに!?
社会化期とは?
人にも社会化期があるように犬も社会化期(感受期)があります。
それは生後3~4週齢から始まり12~16週齢で終わります。※犬種・個体差あり
この期間は犬にとても大事な時期になります。(性格形成にも重要な時期)
母犬がそばにいることで安心し好奇心の趣くまま色々な事を探求し学びます。
そして子犬が犬や人間の社会に対して慣れ親しむことです。
社会化は教えるというより自然に身につくものとされています。
最初に学習しなくてはならないことは犬社会への適応です。
子犬同士で遊び咬む力の加減などを遊びながら覚えたりします。
また、母犬の教育も大事になります。
母犬は子犬に対して5週齢までは何をしても怒りませんが
それ以降子犬の悪ふざけが過ぎると怒ります。
そして子犬はおなかを見せて「ごめんなさい」をします。
この様な犬社会の礼儀を教えてくれるのは母犬のみです。
(まれに上手に教えてくれる先輩犬がいます)
犬社会には人に教えられないことが多いので母犬、兄弟犬との時間が必要になります。
生後49日から子犬は飼うことができますが子犬を迎える適齢期は2~3か月齢とされています。
また、犬は人間社会で生活していくので人との付き合いを覚えることが重要となります。
1番大切なことは犬に「人といることが楽しい」と感じることです!
犬に話しかけるときはいつも優しく声をかけお世話をしましょう。
人間社会で必要な事って?
まずは生活音を自然に聞かせ慣れさせることが大事となります。
ペットショップなどで過ごした子犬は生後49日を過ぎると
すぐに母犬・兄弟犬と離れてショーケースの中で過ごすので
生活音を聞く機会が無くなりますので音に敏感になる子もいます。
またそれらの音を嫌なもの、怖いものと関連しないようにしなくてはいけません。
社会化を促す機会
1. いろんな年齢層との接触
はじめは犬の扱いに慣れた人にお願いをしましょう。
また、様々な格好をした人に会わせましょう。
(眼鏡をかけた人・帽子をかぶっている人など)
2. 犬同士の接触
自然に犬社会での挨拶や犬同士の交際法について学ぶことができます。
(これは基本的にブリーダーのところに居るときに学んでほしいことです)
3. 人・犬との遊び
①と少し被りますが
人の優しい態度とそれに対する母犬・兄弟犬の反応を見ながら人との信頼関係を築いていきます。
4. 外の音との接触(生活音など)
子供の声や甲高い音(野生で生活する上で聞くことのない音)の慣らしておきましょう。
5. 首輪などの装着
散歩や外出をする際に首輪とリードを付ける必要があるので
幼犬の頃から慣らしておきましょう。
(最初は太めの軽い紐を結んで慣らしましょう。)
社会化期に学ぶべきこと
1. 我慢を学ぶ
子犬を迎えて1週間はごはんの時以外サークルから出さないようにしましょう。
出来れば布のようなものでサークルを覆い『キュンキュン』などと鳴いても無視をしましょう。
その時に②.も並行して行えます。
2. 排泄を学ぶ
本能で身の回りを清潔にしようと排泄は寝床から離れたところでします。
排泄するための移動スペースがないと汚れに対して無頓着になるなど
後々トイレのトレーニングで苦労する場合があります。
3. 力加減を学ぶ
兄弟犬など他の犬とじゃれあう事で相手に対しての力加減を学びます。
力加減が分からず成長した犬は興奮時遊びの中でも強く噛みつくようになります。
社会化期に注意しなくてはいけない事
ワクチンが終了したら徐々に行動範囲を広げましょう。
- 子犬に無理をさせない。
社会化期を上手く過ごせてもその後外部との接触をなくしていいという訳ではありません。
社会性が身についていないと神経質や、攻撃的な子になる可能性があります。
子犬のうちは1日数回短い時間でいいので地上に連れ出し外を見せる練習をしましょう。
最後に
私はペットショップからではなく良いブリーダーから飼うことをお勧めします。
犬にとって一番大切な時期にペットショップで生活している子と
良いブリーダーの所で母犬、兄弟犬と生活している子どちらがきちんと社会化できるのでしょうか?
※ブリーダーだから全員がちゃんとしているという訳ではありません。
犬舎を見学し分からない事や疑問に思っていることを質問し
不審な点や不安になる様なら購入することを控えることをお勧