ペットを飼うという事。

動物関連の専門学校を卒業し、ペットホテル勤務経験ありの平成生まれが皆さんに伝えたい事。

最愛のペットと別れる時に起こるペットロスとは?

ペットロスとは…

ペットとの別れの時におこる悲嘆反応です。

  • なぜペットロスになるのか?

それは❝ペットの家族化❞です。
近年ペットも室内飼いが増え、我が子当然に育てたり、家族の一員として認められペットに対しての愛着がわくのです。
(特に子供、子供のいないカップル、高齢者など)

  • 悲嘆とは…

大切なものを喪失した時におこる正常な反応です。
またその深さは愛着の度合いによります。
つまり愛着が強いほど悲嘆反応が強く出るという事です。

悲嘆反応とはどんな事なのか?

泣く・怒り・自責・孤独感・抗うつなど
 また身体的反応(疲労・食欲不振・不眠・頭痛・神経過敏・呼吸困難など)もあります。
またこういった反応は家族・親しい人を失ったときにも出ますが
ペットとの別れとの大きな違いは
悲しみを分かってくれる人が周りにいるか・いないかという事です。
周りの人からすると
『ペットとのお別れが来ただけ』『そこまで悲しむことじゃない』『たかがペットで』など
(※ペットを飼ったことがない人は特に。)
人によって愛着度が違うのでどうしても周りの人とはどうしてもずれが生じるでしょう。
家族内でもペットに対していつもお世話をしたり一緒に遊んだりした人あまりペットと関わっていない人とでは愛着度が違います。
周りに理解してくれる人がいないとどんどん深くなっていきます
なのでペットロスの人に対しては周りの人が共感し、理解してあげることが大切です。

どのように悲嘆から回復していくのでしょうか?

※その人の性格やペットとの別れ方などで個人差はあります。
別れが来ると初めに無感覚(否定)をします。
『何かの間違いだ』『これは夢だ』など…
その次に苦痛の感情(怒りや罪悪感など)
『なんで』『自分が悪いのだ』『あの時こうしていたら…』など
そして受容(深い本当の悲しみ) これは言葉にならないでしょう
これらを乗り越えるとこの様な回復のサインが出てくると思います

  • ペットが思い出になる

  • ペットへの感謝の気持ち

  • またペットと暮らしたい

ここで勘違いしてほしくないことがあります。
それは悲しみが薄らぐこと=そのペットを忘れるという事ではないです。
人の感情はどうしても薄らいでいくのです。
でもふとした時にその子の事を思い出すでしょう。それでいいのです。
ずっと縛られてはその子も悲しむと私は思います。
ここまでの回復の時間は個人差があります。
すぐにここまでたどり着く人もいれば、すごく時間がかかる人いるでしょう。
でもすぐに立ち直る人は愛着を持っていなかったというわけではないと思います。
本当に愛着を持っていない人はペットロスにもならないからです。

最後に…

ペットを飼う時に死(別れ)の準備をしましょう
ペットの寿命を考えたとき飼い主よりも先に旅立つという覚悟をしましょう。
ペットの最期を看取るのは飼い主としての最後の責任です。
今は老犬ホームなどありますがやはり最期は大好きな飼い主のそばに居たいのではないでしょうか?
※これは私の考え方です
やむを得ない事情があるのかもしれません。
でも最後の飼い主としての責任を負っていただきたいです。